MILIZEが三菱ＵＦＪ信託銀行によるChatGPTなどのAIを活用したPoCプロジェクトに参画

第一弾として情報銀行サービス「Dprime」のアンケート調査設計から分析レポート作成の自動化に着手

　株式会社MILIZE（本社：東京都港区、代表取締役社⻑：田中徹、以下「MILIZE」）は、三菱ＵＦＪ信託銀行株式会社（東京都千代田区、取締役社長長島巌、以下「三菱ＵＦＪ信託銀行」）によるChatGPTをはじめとするAIを活用したPoC（概念実証）に参加いたします。

背景

　MILIZEは、これまで金融機関や一般事業会社のお客様に対して、AIを活用した予測・スコアリングモデルの構築やテキストマイニングなどをご支援してまいりました。ChatGPTにおいては、LINEでユーザーのお金の質問に回答する「次世代金融アドバイスサービス『MiLi TALK（β版）（ミライトーク）』」を2023年3月に提供を開始したほか、本サービスを通じて蓄積した知見を活用し、新サービスの開発やお客様のChatGPT導入支援に取り組んでおります。

　三菱ＵＦＪ信託銀行は、2021年7月にパーソナルデータを管理・運用する情報銀行サービス「Dprime」をリリースしました。個人ユーザーはアプリに登録したパーソナルデータを企業・団体等に提供することで、様々な特典を受け取ることができるほか、2022年10月に行いましたプロジェクト「Dprime Lab」(※1)のような、社会課題解決に向けた商品・取組等を応援することが出来るサービスです。企業・団体等は、個人から提供されたアンケートデータを活用し、自社商品・取組等に生活者の声を取り入れることで、より質の高いサービスを提供することが可能となります。
※1（ご参考）三菱ＵＦＪ信託銀行プレスリリース　https://www.tr.mufg.jp/ippan/release/pdf_mutb/221013_1.pdf

　しかしながら、企業・団体等が実施するアンケート調査については、調査票の作成から分析までの一連の流れについて多くの時間と手間がかかります。また、調査設計やデータ分析においては専門スキルが必要とされるため、担当者の経験などによって品質にばらつきが出てきてしまう、という課題があります。このような状況を踏まえ、三菱ＵＦＪ信託銀行は、大規模言語モデル（LLM）の一つであるChatGPTを活用するPoCプロジェクトの一つとして、本件を採択。そのパートナーとして、ChatGPTなどのAI活用実績が豊富なMILIZEを選定いたしました。

提供ソリューション

　三菱ＵＦＪ信託銀行はMILIZEと連携し、AIを活用したアンケート作成から分析までのプロセスの自動化余地を検証するPoC第一弾を実施いたします。MILIZEのChatGPTを含むAIの知見や技術を活用し、アンケートの設計からデータ処理、集計、グラフ作成、分析のまとめまで、従来の手法に比べて、迅速かつ効率的な実施が可能かを実証してまいります。また人間が実施した分析結果と比較し、遜色のない内容となっているか、あるいは人間が見落としていた観点が盛り込まれているなど、品質についても検証してまいります。

　さらに、第一弾の結果を踏まえ、Dprime参画企業も募り、本アンケート結果を迅速かつ的確なサービス開発・改善に繋げることが可能かを検証するPoC第二弾も検討しております。

　なお、本PoCにおいては、Azure OpenAI Serviceを活用します(※2)。これにより、お客様の入力内容が学習に利用されず、セキュリティ制御によって保護された安全・安心なAzure環境でChatGPTを利用することが可能となります。また、PoCで使用するデータについては、過去のリサーチ事例をもとにしたサンプルデータを三菱ＵＦＪ信託銀行からMILIZEへ提供され、分析に使用いたします。
※2 MILIZEは、2021年10月に日本マイクロソフト社のスタートアップ支援プログラムに採択され、Azure環境やOpenAIモジュールを活用し、利便性・信頼性の高いサービス提供が可能になりました。

　MILIZEは、今後三菱ＵＦＪ信託銀行の他の事業領域においても、LLMを活用したサービスの開発や業務効率化に向けてご支援してまいります。

MILIZE 概要